表現はもっと雑でいい─AIアート展示会「MIXFITS展」|5/9(土)〜10(日)@大阪市中央公会堂内

AI Creator File

AIアート集団「MIXFITS」が問いかける、AIアート展示会「MIXFITS展」

※本記事のアイキャッチ画像
Photo by 663highland / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

AIの進化が爆速で進むいま、誰でも“それなりに完成されたもの”を作れる時代になりました。

そんな時代だからこそ、A.C.F – AI Creator File – では、完成度や技術の先にある「魂を感じる表現」を持つクリエイターを紹介してきました。

これまで取材・紹介してきた表現者の中には、「特別な世界観を持っている」と強く印象に残っていた人たちがいます。
その彼らが集まり、ひとつのアート集団を結成したと知ったとき、正直なところ驚きを隠せませんでした。

その集団の名は MIXFITS

今回は、彼らが開催する MIXFITS展 を特集します。

本記事ではイベント情報を並べるのではなく、主催の千代と梅さんへのインタビューを通して、「なぜ、いまこの集団が、この展示をやろうとしているのか」その背景にある思考や違和感に焦点を当てていきます。


誰もやっていないことを、あえてやる

MIXFITSの立ち上げは、驚くほどシンプルな動機から始まっていました。

「誰もやってない事がしたい、という誰しもが一度は思ったことがあるような理由です」

AIアートが急速に広がる中で、評価軸が「技術」や「完成度」に寄っていく空気を感じたとき、千代と梅さんは、むしろ逆の感情を抱いたといいます。

「こぼれ落ちる発想や衝動の方が、むしろ大事なんじゃないかと思いはじめました」

そこで集めたのが、同じ方向を向いた感性と、唯一無二の雰囲気を持つメンバーたち。

MIXFITSは、「正解を出す集団」ではありません。
むしろ、正解からはみ出すことを恐れない集団として生まれています。

メンバーを見渡すと、確かに一癖も二癖もある強者ぞろい。
「よくこのメンツが一つにまとまったな」と感じるのも正直なところです。

彼らが大切にしている価値観も、はっきりしています。

「他と異なること、やってないことを欠点とせず、マイノリティを武器に、という考え方です」

表現は、もっと雑でいい

今回のイベントで、いちばん伝えたいメッセージは何か。
その問いに対する答えは、とても率直でした。

「表現はもっと雑で、曖昧で、個人的で、独りよがりでいいと思います」

洗練されていないこと。
分かりやすくないこと。
万人にウケないこと。

それらは通常、“マイナス”として扱われがちです。
しかしMIXFITSは、それを表現の強度として捉えています。

では、この企画が終わったとき、何が残っていれば「成功」なのでしょうか。

「成功っていう概念が難しいですが、とにかく沢山の方々と話せたらいいな、と。
あとは、自分もなにかやらかしてみたい!って思って頂けたら嬉しいです」

結果よりも、対話。
評価よりも、次の衝動。

MIXFITSが求めているのは、数字ではなく、連鎖していく気持ちなのかもしれません。


「今やる理由」は、偶然と必然の混ざり合い

実はこの展示企画、思いつきで始まったものではありません。

「チームの発足や企画自体は、展示会の10か月前、昨年の7月には始まっていました」

最速で会場を押さえた結果、このタイミングになったという、少し笑ってしまうような裏話もあります。

けれど、その偶然も含めて、いかにもMIXFITSらしい。

計画と衝動。
狙いと成り行き。

その“混ざり方”自体が、すでにこの企画を体現しています。


“流れていく画像”を、空間に居座らせる

オンライン投稿と展示の違いについての言葉は、とても印象的でした。

「『流れていく画像』ではなく、空間に居座ってしまう存在になること。
それが展示の一番の価値だと思います」

タイムラインでは、作品は一瞬で通り過ぎていきます。
しかし展示空間では、逃げ場がありません。
見る側も、作品も、その場に“居座る”ことになる。

今回の会場は、大阪市中央公会堂。
歴史と格式のある空間です。

「そういう場所に異質な表現を置くことで、場所そのものに違和感が生まれて面白いかなと思いました」

違和感は、排除するものではなく、生まれてほしいもの

来場者に持ち帰ってほしい感情も、少し変わっています。

「『AIアートってこんなジャンルもあるんだ』と思ってほしい。
あと『よく分からなかった』も、我々にとっては嬉しいですね」

コンテストのテーマは「混」──広がりを許すための一文字

MIXFITS展では、メンバーによる展示だけでなく、X上で作品を募集するコンテスト形式の展示企画も同時に開催されました。

そのコンテストのテーマが、「混」。

テーマを「混」にした理由は、実にシンプルです。

「MIXFITSの“MIX”から取ったのと、幅広い発想を見ることができるかなと思いました」

解釈は自由。
「本人が“混”だと思えば、それでいい」。

だからこそ、参加者に求めている挑戦も明確です。

「『ウケそう』『正解っぽい』から、一度離れることです(笑)」

狙いに行くのではなく、迷ってほしい。
まとめる前に、悩んでほしい。

MIXFITSが見ているのは、作品そのもの以上に、そこに至るまでの思考の痕跡です。

「考えて下さった様子や、お題に悩んで下さった様子が感じられると嬉しいです」

最後に:悩んで、混ざってほしい

参加者へのメッセージは、とてもシンプルです。

「やりたいようにやって頂けるのが一番です。ぜひ肩の力を抜いて、悩んで混ざって下さい」

うまくやらなくていい。
正しくなくていい。
分かりにくくてもいい。

MIXFITS展は、AIアートの“正解”を決める場所ではありません。

むしろ、正解から外れることを、安心して試せる場所です。

その空気に、あなたも一度、混ざってみてはいかがでしょうか。

……ちなみにコンテストには、実は私も応募しています。
もし選ばれたら、素直に嬉しいです!

おっと、心の声が漏れてしまいました。

大阪では数少ない、大規模なAIアート展。
めちゃめちゃ楽しみですね!


MIXFITS COMPETITION コンテスト情報(参加概要)

  • 応募期間:2026年1月12日(月)0:00 〜 1月25日(日)24:00
  • 参加方法:千代と梅さんのXでコンテスト告知をご確認ください。
  • テーマ:「混」
  • 選出作品はMIXFITS展で展示予定

MIXFITS展情報

  • 会期:2026年5月9日(土)〜10日(日)
  • 会場:大阪市中央公会堂内
  • 内容:MIXFITSの作品とコンテストで選出された作品展示

MIXFITS

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以下メンバーを当サイトでもご紹介させていただいております!
よろしければご覧ください。

ACF00039 | 千代と梅
ACF00089 | びとびとさん
ACF00101 | st
ACF00043 | かかか
ACF00005 | tic
ACF00026 | LAPI

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